それにしても世の中、大勢に影響のないことに拘る人間が多すぎる。

日常的に仕事でデザインの真似事などをさせてもらっていると、兎角、修正という言葉を常用したがる輩に出くわすときがある。

修正というのは良くない点を改めることだぜ、そもそも何が良いかなんて、君たちに分かっているのかベイビィ。それを分かったうえで修正という言葉を連呼するならまだしも、そうでもないなら修正という言葉は、そんなに簡単に使うもんじゃないぜベイビィ。

まぁ、商業広告の世界だから、お金を支払われるお客様の意向を優先。それは当然。お客様は神様も同然。などと韻を踏みはじめてもしょーがない。商業広告たるもの、スポンサーありき。テレビ番組を作るときにスポンサーのお怒りに触れてしまっては、広告費も出なくなるし、そうなると番組の存続すらも危ぶまれる。まぁ、お金の巡りとは、そんなもんだ。

修正修正言われるのが嫌だとか、そんなガキっぽいことを言いたいのではないのだ。もっと、アダルトなことを言いたいのだ。

限られたお前の人生において、そんなどうでもいいことに修正修正と拘り、足踏みしている暇はないぞ。もっと次の章を目指せよ、新たなステージを目指せよ、さらなる高みを目指せよ。人間、いつ死ぬか分からんのだぞ。今日を本気で生きろよ、今を本気で生きろよ。そう考えたら、今お前が文句をつけようとしている修正点なんて、どうでもよくなるぞ。さぁ、早く目を覚ませ。今日という一日、お前はその修正を我々に言いつけただけで仕事が終わってしまったとして、直後、何らかの原因で命を落としてしまったとしよう。それでもお前は後悔しないか? いや、お前ほどの人間なら、きっと皆まで言わなくとも理解してくれるはずだ。ほら、気づいただろ。その口を閉じろよ。今まさに、修正と言わんとする、その口を閉じてみろよ……。

と、熱く語ってみましたが、要するに今日は早く帰って、帰り道にホットアイマスクとかいう商材を買って帰りたいのでやんす。近ごろ、目がね、目の疲れがハンパなくてですね。目を温めて寝たい。そのために、ホットアイマスクとかいう商材を買って帰りたいのですわ。だからちょっと、今から修正、言われてしまいますと、僕のホットアイマスクが買えなくなるわけです。そのための詭弁です。

あと、こんな風にも思うわけさ。

スポンサーたちは、物を売ったり売上をアップさせたりのために広告という手段を使いますわね。ということは目的・目標はそこにある。そして、スポンサーの目的・目標を達成するために集ったものづくりのプロたちは、己のものづくりへの拘りとスポンサーの目的・目標を達成するというミッションの最大公約数の地点で、最高のものを世に送り出す。その地点のことを仮に「K点」と呼ぶならば、ときに広告の世界では、K点を大幅に超えるほどの大ジャンプがある。それは人々から名作と呼ばれ、後世にまで語り継がれたりもする。

だから、ものづくりのプロたちは、その前者も後者も疎かにしてはいけないと思っている。

そんな折にだ、お前はものづくりのプロ側の人間でもないくせに、完全にお前は己のことを雇ってくださっている会社様が広告予算を用意してくれているのにも関わらずだ、商品の販売や売上アップ、さらには企業イメージアップが目的・目標ということを棚に置き、ワシの作ったデザインの真似事に対し、背景のモノグラムの画像にもう少し、スプーンやフォークの画像を加えてみては? とホザいていやがる。断言しよう。背景にスプーンやフォークの画像を増やそうが減らそうが、売上の大小に影響はない。もしあったとしたら、切腹してやる。

ということはだ、あなたは今、あなたの命題であること、すなわち、あなたのことを雇ってくださっている企業様というビッグな看板が用意したお金(あなたがそのお金の使い方に失敗し、事前予測したほどの効果を生まなかったとしても、決してあなたの財布は痛まず、あなたの家計に響くこともなく、大なり小なり怒られる程度で済むような類のお金)を使って、社内貢献するべく、商品を売り、サービスを認知させ、売上をアップさせるということを放棄したことになるぞ。
お前はものづくりのことなんぞ考えんでええのだ。しっかりと売上をアップさせるという観点から、その観点からしか見えない、知り得ない切り口を持ってきてくれればいいだけなのだ。スプーンやフォークの画像のことは、お前が口を出すことではない。スプーンやフォークの画像に拘りたかったら、お前もものづくりのプロに転職すればいい。お前のことを雇ってくださっている企業様に失礼だぞ。アダルトDVDのカメラマンとして就職しているのに、「ついつい興奮してポコチンを出しちゃいました」は通らない。ポコチンを出すのは男優の仕事。君はそれを映像に収めることが仕事。なぁ、そうだろう。

また、お前に特別な才能や努力の跡があるならば、専門的な見地や飛び抜けたセンスから、修正などの意見を出してくれてもいい。お前がただの凡人なんだとしたら、お前に修正を言う資格は皆無だ。意見はいい。修正はダメ。お前は実際に商品を使う消費者でもなければ、デザインの良し悪しを導けるほどの技術もない。それなのにデザインに口を挟むのは越権行為だ。それでもし、納期が遅延したら、消費者に好かれなかったら、売上が伸びなかったら、お前のせいでもあるんだぞ。プロの仕事とは、結果に対して責任を負うこと。スプーンやフォークの画像を増やした結果、巻き起こる出来事のすべてに対して、お前は責任が取れるのか。無理なら口を挟むな。アダルトDVDのカメラマンとして就職しているのに、「興奮してポコチンを出しちゃった結果、女優と絡んじゃいました、てへぺろ」は通らない。女優と絡める資格のある人間は、どんなときでも女優にしっかりと快感を与えられる、与え続けられる人間。すなわち男優だけだ。女優を満足させるのは男優の仕事。君はそれを映像に収めるのが仕事。なぁ、そうだろう。

となると、お前にはお前にしかできないことをちゃんとやって欲しいんだ。スプーンとフォークの画像のことは俺たちが考える。お前は商品そのものがもっと売れるよう、お前にしかできない方法で、お前だけにしか入手できない情報と知恵を俺たちに授けてくれよ。たとえば、「前回の利用者アンケートでは圧倒的にオレンジ色のパッケージの商品が売れていましたよ」とか、「経営層と現場の意見は乖離しはじめています。既存顧客の保守に走る経営層と、新たな層を取り込まないと会社の未来はないと感じはじめている現場。僕はあくまで現場の人間。会社の将来のことも考え、今回は新たな層を取り込みたい。それが現場全員の意見です。だからデザインも若年層向けでお願いします!」とか、そんな立場でいておくれよ。お前がスプーンやフォークの画像に拘ってしまったら、会社の売上に拘る奴がいなくなるだろう。俺は俺側のプロでやるから、お前はお前側のプロでいてくれよ。で、商品を売ろうぜ、売上を伸ばそうぜ、サービスのこと、世界のみんなに知ってもらおうぜ。

と、熱く語ってみましたが、先日ですね、スマートフォンを新しいやつに買い替えましてですね。どうやら古いほうをどこかしらに送り返すことで、ポイントがキャッシュバックされてくるそうなんです。それの期限が今日まででして。それをしないことには、せっかく入手できるはずのポイントがもらえず大損をこいてしまう。商品の売上? 認知度の向上? ちょっとそれどころじゃないですね。スマートフォンをね。今日が期限なんです。だから早く帰りたいんです。そのための詭弁です。

生まれて死ぬということは、生きとし生けるもの全員に与えられた平等なこと。でも、何年生きられるかは人それぞれ。平均寿命まで生きられる保障なんてない。自分の命はいつか果てる。ということから逆算して日々の行動を考えてみれば、しょうもない修正なんて、口をつぐみたくなるぜベイビィ。人それぞれ、やるべきことをやろう。

そやそや、今日は早よ帰って、今使ってる鞄、2,000円くらいで買ったけど人々から20,000円くらいやと思われてる鞄の持ち手の付け根がちぎれたから、縫わなあかんのやった。ジッパーも3日目で使われへんようなったしな。やっぱり安いの買うと故障するのも早いなあ。どこかにええ鞄の広告、出てへんかなあ。

デタラメだもの

20180218