デタラメだもの

デタラメに生きる。デタラメに暮らす。薄暗い世の中をデタラメに生きるための処世術、バイブル。エッセイです。

2013年07月

セルフのガソリンスタンドには、怖くて怖くて入れません。『デタラメだもの』

セルフのガソリンスタンドには、怖くて、とても入れない。

何が怖いのかっていうレベルじゃなくて、怖いことだらけ過ぎて、あんなところに何の抵抗もなく入っていける猛者たちの気がしれない。

店員さんがいるガソリンスタンドよりもガソリンの値段が少しばかり安く、また、人に言わせれば、自分のペースでガソリンを入れられて、必要な量だけ気軽に入れられてと、メリットばっかりを主張されるが、何よりも自分の前に立ちはだかる障壁、それは、初めてのセルフ給油を、トラブルなくやり過ごせるとは、到底思えないということ。

こういう想像が膨らんでしまう。

セルフのガソリンスタンドに着く。
まず、何をしていいのか分からない。何を手に取って、いつどのタイミングでどこにお金を入れれば、目的のガソリンがジョロジョロと出てくるのか分からない。

キョロキョロしながら、ウロウロしながら、あたりを見回していると、自分を先頭に長蛇の列ができてしまう。
ようやく給油の仕方が判明するも、その光景を目にし、余計に焦ってしまい、手元がガクガクと震え、ガソリンのタンクから給油ノズルをずらしてしまい、あたり一面に、ガソリンをこぼし、撒き散らしてしまう。

その状況にさらに慌てふためき、後ろで待つ長蛇の列の方々のストレスは、さらに高まる。
長蛇の列の後方からは、先頭の人間が、なぜにこんなにも時間を食っているのか、最高潮までに昇りつめたストレスと共に、強面のおっちゃんが高級車から飛び出してくる。

後ろを振り返ると、高級車から飛び出してきた人が、鬼の形相で、こちらに近づいてくるのが見える。
僕は胸倉を掴まれ。

「おい、にいちゃん!何しとんねん?早ようせんかいな!こっちは時間ないんじゃ、ボケ!殺すぞ!」
「ひぃ、ひぃぃぃぃぃ、ごめんなさい!」
「謝ってる暇あったら、さっさとせんかい!どアホ!」
「あ、あの、やり方が今ひとつわからなくてですね…」
「こんなもん、小学生でもわかるぞ、ボケ!わらかんのやったら、セルフ来るなや!クソガキが!」
「ひぃ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃ」

そうして、必要とするガソリンの大半を、足元にこぼし、車にもぶっかけ、ベトベトになった車に飛び込み、逃げるようにガソリンスタンドを後にしたいのは山々だが、まだ、精算という名のビッグイベントが控えている。

精算って、どこでするん?どこでお金払ったらいいの?分からない人は、払わずに帰ってもいいの?

そうやって再び、あたふたキョロキョロしていると、先ほどの強面の高級車のおっちゃんが、

「まだモタモタしとるんかい!ええ加減、殺すぞ、お前!」
「ひぃ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

そのお方、ご丁寧に、僕の背中を思いっきり蹴りつけ、吹っ飛んで行く僕の身体。
そうやって吹っ飛び、壁に激突するも、痛みとともにその壁の上部を見てみると、精算機の文字が。
助かった。
生きて帰れた。

というような、ホラー映画顔負けの恐ろしいイメージが、自分の脳内にできあがってるもんだから、とてもとても、セルフのガソリンスタンドには入れない。

なんだけれども、だからといって、店員さんがいるガソリンスタンドを快く思っているかというと、これが、そうでもない。

普段利用している、家の近くのガソリンスタンドは、スススーッと車を寄せやすく、入りやすい場所にあるため、頻繁に利用はしているものの、物品購入の勧誘や、追加サービスの勧誘が激しく、気の弱い自分は、毎度毎度、それを断ったり、苦笑いしたり、受け流したり、気苦労が絶えない。

それは、ある年の、年末だった。

いつも通り、ガソリンのメーターが心もとなくなっていたため、セルフではなく、その、店員さんのいるガソリンスタンドにて給油しようと、フラッとそこへ立ち寄り、普段通りに、ガソリンを満タンにしてもらった。

給油サービス、窓拭きサービスなど、一通りの作業が終わり、店員さんが、開いた窓越しに声をかけてきた。

「お客さん、年末年始とかねぇ、車使うこと増えたりしはるでしょ?だからね、今、安全のために、タイヤの空気圧のチェック、無料でさしてもろてるんですわ、どないします?空気圧減ってたらね、高速とかで、いきないタイヤ破けたりするの、最近増えとるんですわ、どないします?」

事故をフックにした勧誘の圧に気圧され、そこまでおっしゃるなら、ましてや無料で点検してもらえるんだし、ということで、

「あ、はい、お願いします」

と快諾し、待ち合いブースへと移動。

ボーッと店員さんの作業を見ていると、何やら大掛かりな作業に突入している。
ん?空気圧とか、もっと気軽にチェックできるやつちゃうん?ちょと、思てたんと違うぞ。

異変に気づきながらも、自分自身に対して、無料で手厚いサービスしてもらえてラッキーなんだぞ俺は、と言い聞かせ、作業を見守る。
すると、店員さんがこちらに近寄ってきた。

「お客さん、タイヤねぇ、ちょっとおかしなことなってる可能性あるんで、一回外して、点検しますね、何かあったら怖いんで」
「は、はぁ」

何かあったら怖いんでっていうか、この状況が既に怖いんですけどと、一抹の不安を抱えながらも、自分の車の安全性は、これで飛躍的に向上するんだと自分自身を納得させ、店員さんの言われるがままに従うことに。

タイヤを外し、奥の、さらに仰々しい作業をするスペースに入っていってしまったため、待ち合いブースからは、もう、店員さんの作業は見えない。
そわそわしながら、しばらくの間、待っていると、タイヤを抱えた店員さんが戻ってきた。

「お客さん、えらいことですわ!こんなタイヤで走ってたらあきまへんで!」

と、すごい形相でまくし立てる店員さん。さらに、

「見てくださいよ、このタイヤ!ほら、五寸釘刺さってますねんで!ブスーッ行ってますわ!こんなん走れまへんで!もう、タイヤ交換してもらうしかありまへんわ!ちょうど、今、年末年始のタイヤ交換サービスやってますねん。もうこのタイヤあきませんし、交換さしてもらいますね!」
「は、はぁ」

うん。一旦、整理しよっか。
僕、ここまで普通に走ってきたよね。五寸釘刺さった状態で走ってなんかなかったよね。それだったら、空気圧チェックするときに気づくよね。
こんなん走れまへんで!って言われても、ここまでちゃんと走ってこれたよ。走れないタイヤじゃ、ここまでも来れないもんね。
よし、確信突いたこと、言っちゃうね。

あんた、タイヤを奥に持ってって、五寸釘刺してきたよね。
走れまへん!っていうか、走れないようにしてきたよね、今、奥で。
タイヤ交換サービスやってますっていうか、五寸釘刺して、使い物にならないタイヤにして、交換させようとしてるよね。善意じゃないよね、それって、俗に言う、悪意だよね。

そんな悪意を浴びせられ、年末の出費がかさむ時期に、予想外の五万円という高級タイヤ代を支払わされ、ガスリンスタンドを後にした。

さて、セルフと店員さんがいるのと、自分には、どちらのガソリンスタンドが合っているのだろうか。

デタラメだもの。

20130727

慣れないことをしてみると、結果的には奇奇怪怪な結末になる。『デタラメだもの』

お得意先様が、甲子園球場にて、特設キャンペーンをなさるということになって、これはこれは普段お世話になっている方々ゆえに、顔を出させてもらわねばという意気込みから、一路、阪神電車に乗り込み、甲子園。

えらい早い時間から事務所を出発し、外出予定を書き込むホワイトボードの帰社時刻欄には、NRと殴り書き。
No Returnじゃないぜ、Never Returnだぜ、なんて反骨精神もそこそこに、心地よくもクソ暑い日ざしを浴びながら、地下鉄を経由し阪神電車に飛び乗る。

「おぉ、久々に車窓の景色を眺めてみると、阪神沿線もえらい景色が変わってるのぉ」

など、ブツクサ言いながら、まるで遠足気分のように、部下とともに、電車に揺られ、流れていく景色、向こうに見える阪神高速や、目下を流れる川に浮き足立つ。

さて阪神甲子園駅に着いてみると、なんとも懐かしく、そういや昔は、阪神タイガースの試合、よく見に来たなあ、なんであの頃はあんなにも無尽蔵に時間があったのだ、なんてノスタルジックな気持ちを抱きつつ、特設キャンペーンのブースを目指す。

「先輩、どの辺でやってはるんですかね?」
「まぁ、どう考えても、あっちの方でやってはるやろ」
「球場マップ見なくていいんですか?」
「そんなん見てしもたら、楽しみ半減してしまうやろ?今日は遠足やで!その場のノリで行こうや!」

そう言いながら、結果的には、目算とは真逆の場所でキャンペーンを催されていらっしゃったので、実質、甲子園の外周をグルリと一周したことになり、部下にはボロクソに言われるも、そこは遠足ということもあり、ご愛嬌。

大勢の阪神タイガースファンの方々を尻目に、急ぎ足で歩くさ中、

「そういや、こういう時って、差し入れとか持っていった方がええんと違うんかな?」
「まぁ、そうでしょうね」
「おお!俺、奇跡的に、めちゃええこと思いついてるやんけ、今日、冴えまくってるやん!」
「まぁ、普通やと思いますけど…」
「よっしゃ!こうクソ暑いと、ぎょうさん汗かきはるやろうから、喉も渇くし、熱中症なりはったらあかんから、ペットボトルの飲み物でも差し入れしよ!」
「自腹で買うんスか?」
「当たり前やん!それが心意気ちゃうんかい」

そんな妙案を思いつき、球場付近の自動販売機に、マシンガンのように硬貨を放り込み、ペットボトルのドリンクを買う。紙袋がないことに気づき、近くの露店の方に、深く深く頭を下げお願いし、見事、紙袋を入手する。

さあ準備は完璧とばかりに、キャンペーンのブースを目指す。
無事にブースを発見し、近寄っていくも、やはりそこは皆さんお仕事中、真剣な眼差しで、必死の形相で取り組んでいらっしゃる。

根が引っ込み思案な自分は、皆さまの威圧感に気圧され、まぁ、現場にも無事来れたし、声をかけれなくても思いは届いたでしょう!と、そのまま何の接点も持たずに、ペットボトルのドリンクが入った紙袋を提げて、そのまま立ち去ろうかとも思ったが、いやしかし、今日は遠足だ、何があっても楽天的な気持ちを忘れちゃいかん!と相成り、無事に、お偉い様に声をかけることができ、挨拶も済ませ、珠玉の差し入れである、ペットボトルのドリンクも手渡せ、まるで宝塚歌劇団のスターの方の楽屋にサンドイッチをお届けでもしたかの如く意気揚々と、現場を立ち去る。

「先輩、渡した差し入れ、お客さん、クーラーボックスに入れてはりましたね?」
「おうよ!」
「あのクーラーボックスの中見ました?」
「ん?見てないよ」
「腐るほど大量のペットボトル入ってましたよ…」

そりゃそうだ、超大手のお得意先様、皆さま、サイフの中には、軽自動車一台はキャッシュで買えるくらいのお札が入っておるような方々、そりゃ炎天下の下でキャンペーンをやるならば、硬貨じゃなく、お札をシュパシュパと放り込み、25メートルプールなら埋まるだろうぐらいの量の水分は、確保してるよね、そうだよね、ほんと世間知らずですみません、メダカの水槽なら埋められるだろうくらいの水分を、自慢げに得意げに差し出すという愚行、とてつもなく自分が情けなくなり、甲子園を後にした。

その後は、武庫川で部下と少々お酒を嗜み、いざ大阪へ帰ろうと、ズンズンと阪神武庫川駅の改札をくぐり、階段を昇っていくも、部下に教えられた方と逆の階段を、敵将の首を持ち勇ましく城内に帰還した戦国武将の如く突き進んでおり、

「なんだこれは、どこまで行っても、表示案内が、姫路やら明石と書いておる」

と、一抹の不安を抱えながらも、実際は逆の階段を昇っているにも関わらず、部下に教えられた通りに進んでいると信じているため、弱音を吐かずに邁進した。

すると、阪神本線武庫川駅で下車し、阪神武庫川線へと向かう乗客たちの、恐るべき急ぎ足と、ローカル線1本逃せば、次は遥か先まで待たんといかんのじゃい!という鬼気迫る怒涛の迫力を備えた老若男女すべての方々が、僕の肩に次々ドンドンとぶつかって行き、兵庫県の方は、道の避け方もよう知らんのかいなと、やや涙目になりながら、ホームに出た。

しかしそこは、もちろん逆の線、このまま乗れば、姫路やら明石に向かってしまう。
今ここで、急に腹の虫が鳴り、明石焼きなど食べたいわんと相成れば、こちらのホームに来る電車に飛び乗ってしまえば済むところ、こちとら、いち早く大阪へ帰りたい身分ゆえに、逆のホームへ移ることを計画せねばならん。

普段自分が利用しているような駅ならば、例え逆のホームに出てしまったとしても、ホームの中ほどあたりから、地下なりに潜って、向かい側のホームに移れる手はずが整ってもいるが、ここは武庫川、そうも行かん。

向かいのホームに移れるような、例えば階段などを探し求めホームを歩いた結果、ホームの端っこにまで到達してしまい、これはもしや、駅員さんに頼み込み、一度改札を出してもらい、向かい側のホームに移れる許可と権利と権力を貰ってから、移動するパターンの奴やな、俺、冴えてるやんけ、今日、妙案バシバシ出てくるやんけと息巻いて、駅員さんに声をかけようとしたが、その中年で小太りの駅員さん、やたらと長電話中。

「う~ん、その折り畳み傘、どこにあったの?」
「う~ん、だから、どこにあったんやろ?その折り畳み傘」
「あ~はいはい、じゃあ、折り畳み傘、どこにあったの?」

おいおい!何べんおんなじセリフを吐いてはるんじゃい!大阪帰りたい人、ここにいますよー!と、瞳を潤ませながら見つめていると、ようやく気づいてもらい、

「あの、、、こっちのホームに間違って入ってしまったので、向こう側に行かしてもらえないでしょうか?」
「あっ、どうぞどうぞ。ここ(改札)出てもらっていいからね、また向こうの改札行ったら、駅員に声かけて通してもらって」
「はい!」

よっしゃ!ついに大阪帰れる!と、弾む足取りで、改札を出て、駅を半周グルリ、踏み切りを渡り、向かい側のホームへ移動。駅員さーん、大阪方面の改札、通してくれまっかー!

ん?駅員が、いない。
そう、改札横の、駅員待機場所に、駅員が、いない。
いないどころか、カーテンまでもが閉まっている。

目の前の事態を飲み込めず、しばし呆然と立ち尽くす。
俺は今、向かい側のホームに移れるという許可と権利と権力を持っているはずだ。だとすれば、このまま何の措置も貰わずとも、改札をスーッと真夏の幽霊の如く通過すれば、見事、大阪方面行きの電車に乗れるのではと、思い立ち、放心状態のまま、改札の通過を試みた。

バシン!ピコンピコンピコンピコン!

ホームに鳴り響く警告音。
そりゃそうだよね。

さらにしばらく呆気に取られ、尚も立ち尽くす。

向かい側にいる、先ほどの小太りの駅員さんに、大げさなアクションで気づいてもらおうと、ピョンピョン跳ねたり、大手を振ったりもしたが、完全に無視。

カーテンの閉まっている駅員待機場所に備え付けてあるインターホンを押してみるも、全く反応なし。

もう、成す術なし。

全ての気力、精力、体力を失ってしまった僕は、その霞む眼に、しかと捕らえた。
大阪行きのホームに「急行」の電車が訪れたことを!

もう、僕に残されたものは、向かい側のホームに移ってもいい許可と権利と権力、ただそれだけ。そうさ、俺が正義なんだ。正義の俺、最後の力を振り絞って、自分の正義を主張せよ!

果てかけた意識、消えかけた気力の灯火、それらを最後の一手に振り絞り、僕は、到着し開かれた急行のドアを遠くに見ながら、全力で改札のゲートに向かって駆け出した。

バチン!!!

腹を強打してくる敵の猛攻。容赦なく腹の肉をえぐる。
しかし今の俺に恐いものはない。俺は正義だ。こんな邪悪の門(改札のゲート)なんて、俺の正義がぶち破ってやる。
屈強な力で僕のことを通すまいとするゲートを、ありったけの力で捻り入り、見事に改札を通過した。

ピコンピコンピコンピコン!

またしても、改札とホームに鳴り響く警告音。
僕はその音を背中の方へと置き去りにし、閉じかけた、急行のドアに滑り込んだ。

「いくら警告音を鳴らして追手を用意したって無駄さ!なんせ俺はもう、大阪方面へ向かう急行の中にいる!」

そんなことを思いながら、椅子に腰掛け、冷や汗でドロドロになった顔面を、フェイスタオルでゴシゴシと拭きながら、無事、大阪方面へと帰還するのであった。

デタラメだもの

20130720

ここぞの決めゼリフを英単語にしますか?日本人よ!『デタラメだもの』

たびたび書いてはいるけども、その都度書いてはいるけども、どうしてもその違和感が拭えなくて、どうしてもその部分に引っかかってしまうもんだから、とどのつまりは、どうやったって見過ごせないこと。

近ごろの日本人の、特にビジネスの世界における、英単語を交えた会話。

会議の場などに、のほほんと鼻水なんぞ垂らしながら参加させてもらっていると、喧々諤々と意見を戦わせる猛者たちの姿を、じーっと眺める機会、ございまして。

どうやら見てると、「一見すると仕事が良くできるように見えるタイプ」の人が、英単語を交えがちだという分析結果に辿りついた。

にしても、会話の中での、英単語が混ざる分量が、年々増加していて、話している最中に、心の中でツッコミを入れる回数が尋常じゃないほど増えてしまい、話の内容が頭に入ってこなくなりつつある。

「○○さん、その考えは、バッドですよ」

バッド?BAD?ん?who's bad?お前は、マイケルジャクソンかい!と、なるわけです。

「もっとね、コンセンサスを取った方がベターですよ。早いとこクライアントからイニシアチブを奪い取って、ゼロベースでキックオフしましょう」

ん?コンセンサス?テキサス?イニシアチブ?ん?イチブトゼンブ?ん?B'zの話?ナニナニ?
と、なるわけです。

ここまで英単語を交えて話をされると、もう、その、「決めフレーズには英単語交えまんねん」っていうスタンスが、むず痒くなってしまって、若干、心の中では、「早よ、次の英単語来い来い!」と、期待までしてしまう始末。

「ベストなソリューションをあなたに」

は?何ションをくれんの?ローション?ナニナニ?夜のお店の話?と、なってしまうわけです。

こうなってくると、まるで、その会議での発言者、いわゆる、一見すると仕事ができるように見える人間たちが、ルー大柴のキャラクターとかぶってしまって、尚のこと、真面目に話を聞けなくなる。

そこで万が一、

「それでは、こんなに色んなスキルを持ったスペシャリストが集ってくれたんだから、ゴール目指して、一緒にやりましょう!」

なんてことを言われようもんなら、もしその場にいたなら、その一体感をブチ壊してしてでも、

「そこは、トゥギャザーしようぜ!ちゃうんかい!」

と。

いっそのこと、英単語交える人間として分類わけしてしまい、こいつはルー大柴タイプとか、こいつは長嶋茂雄タイプとか、あいつはジャニー喜多川タイプとか。

「チャンスはつかめるだけつかんだほうがいい。今の自分よりもちょっとだけ背伸びして、足が少し震えるくらいの状態で、新しいことに挑戦すればいい。その背伸びの部分が、君の成長につながる。だから、たくさん挑戦するんだ。いいね。こういう言葉を知ってるかい?失敗は成功のマザーって」

おぉ、こいつは長嶋茂雄タイプやな、とか。
ほんで、こういう言葉を知ってるかいって聞かれても、失敗は成功の母やったら知ってるけれども、失敗は成功のマザーは知らない場合、どないやって答えたらええねんって問題も出てくるよね。

「せっかくクライアントから与えてもらった機会だぞ!今後のお前の成長のためにもなる!それを、今の自分のスキルが伴っていないからって、挑まないつもりか?クライアントの期待を裏切るつもりか?自分の成長を諦めるつもりか?え?失敗したら俺に迷惑がかかるからって?バカなこと言うなよ!なんのために上司がいると思ってんだ?何の仕事もロクにできないダメな上司だけど、責任くらいは取らせてくれよな!だから、俺のことは心配するな!なっ!ユーがキャンと思うならドゥーすればいいじゃない!」

おぉ!こっちは、ジャニー喜多川タイプか、と。

きっとね、日本語の中に英単語を交えると、会話にギャップが生まれて、リズムとかアクセントが付くのは間違いないんだと思う。

んで、そうやって、ここぞって時に、英単語をバチンと言ってのけると、確かに、会話に不協和音が響いて、気はそちらに行くし、意識も耳もそちらに行く。

でも、英単語を使ってる時点で、その人の温度のこもった肉声に聞こえないし、ここぞの時にそれを使うとなるならば、ここぞに中身がなく聞こえてしまいやしないかい?

おい、日本人よ!ここぞって時の決めセリフに、英単語使こてて、どないするんじゃ!と。
じゃあ何かい?

「俺、お前のこと、やっぱり、アイラブユーだわ。お前のこと、強くホールドしていい?ぎゅっと、ホールドしていい?そして、キスしたい」

アイラブユーって、キザにもほどがあるやろうし、ホールドって、プロレスしてるんちゃうんやから。
ほんで、キスって?キス?ん?キスはいいんか。キスは使こていいんか。

なるほど、難しい。

デタラメだもの。

20130713

女性のボディタッチに潜む、策略、戦略、陰謀に用心せよ。『デタラメだもの』

ほら、たまにいる、あの、話してる最中に、ちょいちょいボディタッチしてくるタイプの女性。
あと、会話してるときに、妙に顔や身体を近づけてくるタイプの女性。

なんとも、苦手だ。

まず初めに断りを入れておくが、だからといって、男色というわけではない。男だから女だからという問題じゃなくって、人としてどうかと思うからである。

「今日、午後から雨みたいですねー」
「いやだぁ~」

そして、ボディタッチ。なんで、ここでボディをタッチしてくるのか理解できない。

「地球って丸いんですねー」
「いやだぁぁぁ~」

そして、ボディタッチ。なぜに身体を触ってくるのか、全くもって理解できない。

「最近暑くなってきましたねぇ。このまま続くと12月はどれだけ暑なるかわかりまへんで!」
「いやだぁぁぁ~」

いやいや、そこは、なんでやん!やろがい。

と、なぜにあんなにも頻繁に、腕やら肩やらを触ってくるのか、理解ができない。

そして、何が嫌かってえと、そういうタイプの女性に身体の一部などを触られてるときの、男どもの、緩んだ表情、ニヤけた表情、弛んだ表情、腑抜けた表情、あれを数々見ていると、自分だけはそういう立場になるまいと、気を引き締めるってもんだ。

もっと狡猾な男にいたっては、そうやって、いやだぁ~ってな具合に、ボディをタッチされた刹那に、恐らく心の中では、むはぁ~ん、とか、ほにょ~ん、とかって心持ちになっているだろうにも関わらず、俺はこういうことでは心をかき乱されないタイプの、どちらかというと、侍気質の男ですから、だから、微動だにしませんぜ、お嬢さんよ、みたいな角ばった表情を捏造しやがる。

もう、そういうものを数多見ていると、自分だけは、ボディタッチの被害に合うまいと、またしてもコミュニケーションの渦から遠く遠く離れ、やはり自分は、山中奥深く、小屋の中にでも閉じこもり、木製のリコーダーなんかをひとり孤独に、エイヤエイヤと作り続けるほうが、何より向いているのではないかと黙想してみたり。

あとは、そう、話をするときに、顔や身体の距離を縮めてこられるのも、閉口してしまう。

「今回の企画、どうしましょうか?」
「えっ?どれどれ?」
「あっ、いや、この企画書ですけど」
「ん?あっ、どれどれ?もっと見せて?」
「いやいや、この机に置いてる資料ですよ」
「あ…ん?あっ、よく見えないわ、ん?どれ~?」

そんなに近寄るかい?

って、まぁ実際には、ここまで極端なお嬢さんはいらっしゃらないにせよ、なんと申しましょうか、この地球、この広い大地、果てはこの宇宙空間、なぜにそんなに、窮屈になさる。

普通はね、愛し愛されしているような関係でない限り、そない近くに寄ることもないでしょうが。
そういうサービスのお店に行けば、お仕事として応対してくださるお嬢さん方が、そういう距離感でもって接してくれるやも知れませんが、それ以外でね、そんなに人間が自分の近くに寄るなんざ、想像もせずに過ごしているわけで、それがいきなり、グググッと来られた日にゃ、まるで、同じ極の磁石を近づけたときのように、反発し、身を遠ざけてしまうわけだ。

「タダより高いものはない」とはよく言うけれど、女性がそんな有料サービスの如く男に接してくれることなんて、土台あり得ない話で、そうなってくると、その奥に潜んでいるものは、策略、戦略、陰謀、数限りなく、そういった思惑が隠されているに違いない。

もしかすると、人生のある時点で、とあるお嬢さんから、請求書が届き、その明細には、多額のボディタッチ料金が計上されているかもしれない。

ボディタッチを気安く甘んじていると、果てには命を奪われることだって、あり得ることとして、容易に想像がつく。

なので、国家レベル、いや、宇宙レベルの陰謀に巻き込まれないためには、世に渦巻くボディタッチの誘惑には、乗らないことである。

世の男たちよ、マトリックスのキアヌ・リーブスの如く、次々襲いくる、ボティタッチをかわそうじゃないか。

ただし、幾度となくボディタッチをくぐり抜けてきたパイオニアからのアドバイスだが、女性のあの陰謀という名の行為をさらりっとかわした瞬間、つまりは想像して欲しい、女性が「もぅ~」なんて照れた素振りで、こちらの肩などを触ろうとする試みを、身を反発させ、かわした次の瞬間、陰謀が敗れた女性から受ける、鬼のような冷酷な視線。

その目はまるで、この根性なしのクズ男が!
その目はまるで、この甲斐性なしのロクデナシ男が!
その目はまるで、この虫ケラが!

と、こちらに、懇切丁寧に伝えていただける結末と相成る。

そして、ズタボロに引き裂かれ傷心し、怯えきった心でもって男は、やっぱりボディタッチや距離を縮めてくる行為は、女性の陰謀、策略であったことに、改めて気づかされ、そして、その計略が破れた後の女性は、女性本来の恐ろしさを、まざまざと見せつけてくることを知る。

それに打ち勝てない男性は、ぜひ、ボディタッチの誘惑の餌食になっておくことを、強くお勧めする。

デタラメだもの。

20130706
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